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認知症とCBD・THC研究に新たな成果

認知症とCBD・THC研究に新たな成果

認知症治療の新たな可能性!?

認知症が進行すると、「興奮」「怒りっぽさ」「落ち着きのなさ」「大声を出す」「介護への抵抗」などの状態がみられることがあります。

これらの症状は、本人だけでなく、家族や介護者にとっても大きな負担となります。高齢化が進むなか、多くの人が向き合う可能性のある課題ですよね。

現在の治療では、抗精神病薬や抗不安薬、オピオイドなどが使用されていますが、十分な効果が得られなかったり、眠気や混乱などの副作用が問題になることもあります。

先月(2026年7月)、ロンドンで開催された世界最大級の認知症研究の国際学会において、今回の臨床試験の結果が発表され、多くの医療関係者の間で話題を呼んでいます。

米国のジョージタウン大学、サウスカロライナ医科大学など、全米10か所の医療機関で実施された試験で、認知症に伴う症状に対する新たな治療法の可能性が示された、というのです。

CBDとTHCを組み合わせた製剤で検証

この試験では、アルツハイマーを含む認知症患者120名を対象に、

CBD:100mg
THC:2mg

を含むオイル製剤を12週間使用し、プラセボ(偽薬)と比較しました。

どの患者がCBD・THCを使用し、どの患者がプラセボを使用しているのか、患者本人、介護者、医療スタッフの誰もが分からない状態で評価を行いました。
(思い込みや先入観の影響を抑えて効果を調べる「二重盲検ランダム化比較試験」という方法)

約9割で興奮症状が改善!

結果は非常に良好でした。

開始から2週間の時点で、CBD・THCを使用したグループでは83.9%の患者に改善が認められました。
一方、プラセボを使用したグループでは30.5%でした。


開始から12週間後には、医師による総合評価で、

CBD・THCグループ:87.2%
プラセボグループ:23.6%

の患者に改善が認められました。


介護者からも、

・怒りっぽさが減った
・着替えなどの介助を受け入れられるようになった
・他人への攻撃性が減った

といった変化が報告されました。

安全性は?

幸いなことに、安全性に関する大きな問題は確認されませんでした。

ただし、試験で使用されたのが、成分量や品質が厳密に管理された「CBDとTHCの組み合わせ製剤」だったことは大切な点です。

今回の結果が、すべての市販カンナビノイド製品で同じ効果が得られることを示すわけではありません。

日本ではどうなの?

今回の研究結果を受けて、日本での認知症治療にこうした製剤が活用される可能性はあるのでしょうか?

今回使用された製剤には、「CBD 100mgに対して2mg」という少量ながら、THCが含まれていました。

THCは、日本では一般での使用は認められていません。

そのため日本では特に、CBD単独でも同様の効果が得られるのかといった、さらなる研究を期待したいところです。

将来的には、認知症患者の特定の症状に対して、THCを含む製剤の使用が認められる可能性もゼロではないでしょう。
(以前よりお伝えしている通り、法改正によって、大麻由来医薬品を医療目的で使用するための制度整備も進められています。)

研究は着実に進んでいる

多くの専門家が「新たな治療の選択肢となり得る」と評価するように、今回の研究は大きな成果を出したと言えます。

後続の研究で同じような結果が見られれば、医療や介護の現場で実用化される日も、そう遠くないかもしれません。

おわりに

CBDをはじめとするカンナビノイドの研究は、今日さまざまな疾患や症状を対象に世界中で進められています。

今回の研究は、認知症治療における新たな可能性を示しました。

MONADETでは、今後も新しい研究や制度の動向を分かりやすくお伝えし、ウェルネスに役立つ情報を発信してまいります。


参考文献
・Alzheimer's Association. Topline Results from LiBBY Trial Show THC/CBD Combination Significantly Reduces Agitation for People with Dementia at End of Life. (2026)
・The New York Times. Agitation in Dementia Can Be Helped by Medical Cannabis, Study Suggests. (2026)
・Georgetown University News. Combination of THC and CBD Significantly Reduced Agitation in People with Late-Stage Dementia. (2026)


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