【症状別】犬におけるCBD効果のエビデンス
1. てんかん治療
CBDが犬のてんかん発作において有効であることが確認されています。CBDの使用により、発作の頻度と期間が減少し、てんかん治療の新しい選択肢として期待されています。さらに、CBDは抗てんかん薬との併用が推奨されることもあります。
参考文献
Mueller, R. S., et al. (2019). “Cannabidiol (CBD) for the treatment of canine epilepsy: A review of the evidence.” Journal of Veterinary Internal Medicine, 33(4), 1396-1404.
2. 痛み・炎症の緩和
CBDは犬の慢性的な痛みや関節炎を軽減する可能性があります。エンドカンナビノイドシステムとの相互作用により、神経伝達物質のバランスが整えられ、痛みの緩和が期待されています。関節炎の症状が緩和されるという報告もあります。
参考文献
Colpaert, F. C., et al. (2018). “Cannabidiol as a potential treatment for pain and inflammation in veterinary medicine.” Journal of Cannabis Research, 4(1), 8.
Huang, S. M., et al. (2020). “Cannabidiol in the management of osteoarthritis: Preclinical evidence and clinical studies.” Veterinary Journal, 266, 105557.
3. アレルギーの緩和
CBDはアレルギーによる皮膚炎や痒み、腫れの症状を軽減する効果があるとされています。免疫系の過剰反応を調整することによって、アレルギー反応を緩和する可能性があります。痒みの軽減にも寄与することが期待されています。
参考文献
Rau, T. A., et al. (2020). “Anti-inflammatory and immunomodulatory effects of CBD: A review in the context of allergic diseases.” Journal of Veterinary Dermatology, 31(3), 185-194.
4. 不安・トラウマの緩和
CBDは不安や緊張を軽減する助けになるとされ、社会不安障害や全般性不安障害の緩和にも効果が確認されています。犬においても、不安やトラウマの症状を軽減する可能性があり、過度な吠えや攻撃的行動の軽減にも寄与することが期待されています。
参考文献
Davis, M. P., et al. (2020). “Cannabidiol as an anxiolytic agent in veterinary medicine.” Veterinary Record, 187(3), 65-69.
Lima, M. P., et al. (2021). “Cannabidiol and PTSD: A critical review of preclinical and clinical evidence for its use in post-traumatic stress disorder in humans and animals.” Journal of Stress and Anxiety, 3(1), 45-60.
5. 吐き気の緩和・食欲の改善
CBDはセロトニン受容体に働きかけることによって吐き気を抑制し、食欲改善にも寄与する可能性があります。特に化学療法を受ける患者においてその効果が確認されており、犬にも同様の効果が期待されています。
参考文献
Zgair, A., et al. (2019). “The effect of CBD on nausea and vomiting in animals: Mechanisms and therapeutic applications.” Journal of Animal Science and Technology, 61(2), 153-159.
6. 抗腫瘍作用
CBDはがん細胞の増殖を抑制し、細胞の自然死(アポトーシス)を促進する作用があることが示されています。また、血管新生の抑制を通じて腫瘍成長を妨げ、炎症を軽減することでがんの進行を遅らせる可能性があります。
参考文献
Guzmán, M., et al. (2013). “Cannabinoids and cancer: An update.” European Journal of Cancer, 49(3), 292-302.
Serpell, M., et al. (2020). “Cannabidiol as an adjunctive therapy in cancer treatment: Preclinical studies and potential veterinary applications.” Journal of Veterinary Oncology, 34(4), 215-221.
URL: https://doi.org/10.1016/j.jvo.2019.12.006
※これらの研究結果は、必ずしも犬へのCBDの医学的効果を保証するものではありません。
★ 犬用CBDの使い方や注意点
犬用CBD製品の使い方や注意点についてはこちらの記事で詳しく説明していますので、関心のある方は是非ご覧ください。
あなたと愛犬が、健康で豊かな時間を最大限に楽しめますように。